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2014年10月23日掲載 − 脱原発 ・ 自然エネルギー
原発重大事故の被害予想額

ドイツでは、1992年にドイツ経済省の委託を受けて、Prognosというスイス系のシンクタンクがドイツの原発で重大事故が起こった時の被害予想額を算出した。


算出された被害予想額は、10兆西独マルク。ユーロに換算すると、約5兆ユーロだが、それ以降のインフレ率を考えると、今だと7兆ユーロを超えるという人もいる。 現在対ユーロ円安なので、7兆ユーロだと、円換算で900兆円を超えることになる。


これは、ドイツ経済省が原発の損害賠償保険額に関連して調査依頼したものだったと記憶している。


ただ、はっきり東京電力福島第一原発事故のようにINES7を想定した重大事故だったかどうかは、ちょっとはっきり記憶にない。


この推定額をどの程度信用していいかも、ちょっと判断のしようがない。


原発重大事故の被害を想定するのは、その場その場の条件で異なる。たとえば、風向きなどその時の天候などにもよるからだ。さらに、どの要因を直接の被害とするかなどなど、たいへん難しい問題がたくさんある。


ドイツ政府が一度、国会で原発の損害賠償保険に関する質問に答えたことがある。質問したのは、緑の党の国会議員。この時ドイツ政府は、被害要因がいろいろあるので事故の被害額は具体的には想定できないと答えている。


なお、ドイツの今の原発損害賠償保険額は25億ユーロ(今の為替レートだと、約3500億円相当)でしかない(日本の保険額は1200億円)。


莫大な被害予想額を考えると、これでは何のための保険かわからない。


それでも、保険額が高すぎて保険会社が相手にしてくれず、電力会社単独では保険をかけることができなかった。そのため、電力会社が共同で連帯保険に入る形になっている。


(2014年10月23日、まさお)
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