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2014年8月29日掲載 − 脱原発 ・ 自然エネルギー
インタビュー:
Dr. ロゼリー ・ ポルドラク(3)

医師、東ドイツのグライフスヴァルト原発に反対、現在メクレンブルク・フォアポムメルン州衛生管理オンブズウーマン
Q:それでも、今もまだたくさんの人が原発支持なのか

そうだ。

原発で生活してきた、生活している人がまだたくさんいるからだ。生活の糧となる技術をいいと思うからだ。


Q:新しい中間貯蔵施設ができているが、それにも市民は心配しているか

市民は、中間貯蔵施設がテロ攻撃を受けたらどうなるのか、飛行機が墜落したらどうなるのか、批判的に見て心配している。

たくさんの放射性汚染部材が切断されているので、放射性物質が煙突から放出されている。

それが基準値以下であることは知っているが、放射性物質が外に出て、われわれが生活している地域で放射能濃度が高まっている。最小の汚染かもしれないが心配だ。

もう一つ危険なのは、他の原発からの放射性廃棄物が中間貯蔵施設で貯蔵されていることだ。それは止めてほしい。

原発のあるところで処理されるのはアクセプトできる。廃棄物はそこに留まるべきだ。他の原発のものは、その地元に留まるべきだ。

さもないと、いつも放射性廃棄物が車や鉄道で輸送されてくるが、その時に事故が起こらないという保証はない。

ここにあるものは、(放射性廃棄物)最終処分場ができるまでとすべきだ。しかし、数百年も安全に貯蔵しておける最終処分場を見つけるのはたいへん難しい問題だ。


Q:グライフスヴァルト原発の廃炉だけが行われるのなら、アクセプトできるということか

そうだ。

ただ、市民が放射能汚染で被曝しないように行われなければならない。われわれは、だから廃炉にも批判的だ。

事故がなかったか、放射性物質が放出されないか、小さく切断されたものに事故は起こらないか、(使用済み燃料の入った)キャスクは大丈夫か。こうした問題を批判的に監視している。


Q:過去20年において、廃炉で何か問題はなかったか

工事の遅れが出たり、予想していなかったことが起こったりしているが、心配しなければいけないような危険な事故のようなものは起こっていない。


Q:健康被害も

ない。それについては聞いたことがない。

低線量被曝では、その因果関係を見つけるのが難しいという問題がある。被曝しても、白血病になるまでに7、8年かかるし、ガンを発症するまでにはもっと長い時間がかかる。


Q:反対していた時は、何歳だった

反対グループは89年春にできたので、その時34歳だった。小さな子どもが4人いた。


Q:そのグループは、今も存続している

そうだ。

ただ、学生など若い人が参加するようになって人の入れ替わりが激しくなった。でも、核になる人たちは変わっていない。

放射性廃棄物がグライフスヴァルト/ルブミン(中間貯蔵施設)に輸送されてくる時には、大きなデモが起こる。

わたしは州政府のエネルギー政策の顧問委員もしているので、代替エネルギーに関しても積極的に議論している。この問題では、今後さらに50年議論していくことになるだろう。


Q:グライフスヴァルト市を見ると、学園都市として発展して若い人たちがたくさんいるが、こういう若者たちは廃炉をどう見ているのか

若者たちは、批判的に見ている可能性がある。大学では医学や農業など広い分野で勉強できるようになっており、(廃炉に)関心を持たざるを得ない環境がある。

それが、廃炉を批判的に見る可能性をもたらしている。


(グライフスヴァルトのロゼリーさん自宅でインタビュー)
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