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2017年3月20日掲載 − 脱原発・自然エネルギー − エネルギー選択宣言 − 2章 発送電分離と送電網の整備
送電系統を整備する

送電網整備計画では電力を長距離送電するため、一度にたくさんの電力を送電する系統が予定されています。「電力スーパーハイウェイ」と呼ばれ、高圧直流送電(HVDC)という技術が使われます。直流送電は、初期投資にお金がかかります。でも、電圧降下など電気的な損失が少ないという利点があります。電磁波の影響も小さいとされ、従来の交流送電に比べると、健康影響に係る社会的コストを削減できます。


地中ケーブルについては、2015年12月に地中ケーブルを実証試験するためのパイロットプロジェクトとして、6つの区画で地中ケーブルを採用することが決定されました。


脱原発を決定したドイツ。原子力発電所に付属する変電所や原子力発電所からの高圧送電線などの既存設備が不要になります。それも、送電網整備において積極的に有効利用します。


ドイツ北西部にあるリンゲン原発では、廃炉工事の進んだ原発跡地にガス火力発電所を設置しました。ガス発電された電力は、原発が使っていた変電所と高圧送電線を再利用して送電されています。


リンゲン原発は、1977年に最終的に停止されました。その後すぐには解体せず、1988年から2013年までの25年間、放射能汚染が低下して解体しやすくなるまで格納容器が密封管理されていました。


ドイツ北部の北フリースラント地方で、市民風力発電パークの取材をしていた時です。380kVの高圧送電線を探していると、ドイツ北部にあるブロックドルフ原発からと、ブルンスビュッテル原発からの二つの高圧送電線が並んでいる地点に出くわしました。ブロックドルフ原発(原子炉一基)はまだ稼働中で、2021年末までに最終停止されることになっています。ブルンスビュッテル原発(原子炉一基)は、2011年、3.11直後に廃炉が決定されました。通りかかった地元住民は、ブルンスビュッテル原発からの送電線は使われておらず、いずれ北にある風力発電施設から電力を送電するために整備される予定だといっていました。


ドイツでは最近、高圧送電線を新設する場合に、高速道路や鉄道路線に沿って送電線を敷設するようになっています。それによって、騒音公害や景観公害、電磁波などによる地元住民への影響を軽減できるからです。





(2017年3月20日掲載)

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