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2017年3月25日掲載 − 脱原発・自然エネルギー − エネルギー選択宣言 − 4章 電気だけで熱をつくらない
電気をガスにする

電気は、そのまま貯めることができません。電気を貯めるための代替方法として、電気で水素ガスを製造して、それを貯蔵します。これを「パワー・トゥ・ガス(Power to Gas)」といいます。


再生可能エネルギーは天候に左右されやすく、発電量がそれによって大きく変動します。その変動の影響を小さくするため、再生可能エネルギーで発電された電力で水素ガスを製造して貯蔵します。水素ガスは通常、電気分解によって製造します。


ドイツ北東部の再生可能エネルギーの町プレンツラウの近郊では、風力で発電された電力を使って試験的に水素ガスを製造しています。製造された水素ガスは現在、工業用に使われています。


水素は、水素自動車や燃料電池車の燃料として使うことができます。あるいは、住宅用の燃料電池にも使うことができます。パワー・トゥ・ガスが普及するには、水素の需要が十分になければなりません。水素自動車や燃料電池が普及して水素の需要が増えないことには、この貯蔵技術は拡大しません。そのためには、水素スタンドも必要になります。


水素は、安全に貯蔵しなければなりません。そのためのインフラが必要で、それにもコストがかかります。


製造された水素をそのままガス配管網に供給するか、水素と二酸化炭素を結合させてメタンガスにしてガス配管網に供給することも考えられます。このガスは天然ガスと同じように、暖房や給湯、調理に使われます。現在、ドイツで最も多量のエネルギーを貯蔵できる場所が、このガス配管網なのです。その可能性を将来いかに有効に利用するのか、今後十分に考えていく必要があります。


ドイツでは、風力で発電された電力で水素を製造し、その水素をガス配管網に供給する実証試験(現在、混合比は天然ガス90%/水素10%)が、2013年にドイツ東部ブランデンブルク州のファルケンハーゲンではじまりました。


(2017年3月25日掲載)

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