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2017年3月26日掲載 − 脱原発・自然エネルギー − エネルギー選択宣言 − 4章 電気だけで熱をつくらない
ガス市場を自由化する

こうすれば、再生可能エネルギーによって新しい再生ガスが製造できます。ガス市場においても、再生ガスを販売する新規参入事業者が登場します。ガス配管網を公平かつ平等に利用し、消費者がガス供給者を自由に選択できるようにします。


それが、ガス市場の自由化です。ガスの小売りを自由化するため、ガス供給システムにおいてもガス小売業者とガス管網所有者を分離してガス導管分離を行います。


ドイツでは電気と同じように、ガスも1998年に小売りが完全自由化されました。しかし、ガス大手会社中心のガス市場では新規参入事業者がなかなか出てきませんでした。ガス配管網が大手所有で、当時はまだ化石燃料である天然ガスだけの市場では、新規事業者が出てきませんでした。


2005年7月、送配電網と同時に電気通信網規制機関にガス配管網の規制、監督が委託されました。それによって、中小の新規参入事業者が大手事業者と平等な条件でガスを供給できる基盤ができました。2006年10月には、ガスの小売事業者と配管網事業者を分離する導管分離も実現されました。


しかし消費者にとっては、電気に比べてガス小売事業者の数は依然として少なく、選択する余地がほとんどないのが現状です。価格競争もなく、消費者はまだ自由化による変化をそれほど感じません。


日本では、ガスの小売りの完全自由化が2017年4月にはじまります。導管分離が今のところ、2022年に予定されています。日本では、ガスの再生可能エネルギー化は不可能だと見られていると聞きました。その前提で自由化されるガス市場に参入する事業者は、どういう業者なのでしょうか。電気と同じように、ガス大手3社の価格競争を刺激するだけのガス市場の自由化になるのではないかと思えてなりません。そうなると、既存の中小ガス会社は競争に勝てずに、消滅していくだけです。


ドイツの事例を見ればわかるように、暮らしの中に再生ガスの原料となるものがあるはずです。原発のある鹿児島県川内市で話をした時、ぼくは鹿児島県特産イモ焼酎の製造後に残る残さからバイオガスができないだろうかといったことがあります。ガス市場の自由化で競争がより激しくなります。しかしそれを逆にチャンスと捉えて、天然ガスとは異なる新しい付加価値のある再生ガスが登場することを期待したいと思います。


(2017年3月26日掲載)

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