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2017年3月26日掲載 − 脱原発・自然エネルギー − エネルギー選択宣言 − 4章 電気だけで熱をつくらない
木を燃やす

昔、風呂は薪を焚いて沸かしました。ごはんも薪のかまどで炊きました。火鉢では、炭火でお湯を沸かしました。実は、これらはみんな生物資源であるバイオマスを使っていたのです。つまり、再生可能エネルギーだったのです。暖炉で薪を燃やして暖房すれば、それも再生可能エネルギーです。


電気のない発展途上国では、まだ薪が貴重なエネルギー源です。発展途上国では、再生可能エネルギー中心の生活になっていることがわかります。


ぼくは2005年11月、ドイツのボンで開かれた民間団体ユーロソーラー(欧州再生可能エネルギー協会)主催の世界再生可能エネルギー総会を取材しました。その時会議の一部として、ボンからバスで南西に一時間ほど走って、製材業の町ネッタースハイム(ノルトライン・ヴェストファーレン州)を訪ねることができました。


ネッタースハイムは、木造造りの建物が目立ち、木の香りのプーンとするような町でした。バスで向かったのは、町の学校でした。学校の機械室には、地元で集めた木を燃料(木質燃料)とするボイラーがありました。


ボイラー1台で、学校の他、町の公共施設に熱を供給するほか、町郊外に建設された新興住宅40軒に地域暖房熱を供給していました。


木質燃料は、地元の製材業で残ったおが粉やかんな屑、残材、その他森林保護のために伐採した木を破砕して木屑にしたものです。すべて地元で排出されたものでした。地元産の木質燃料によって、町の再生を目論んでいるという話でした。木質燃料は、ボイラーのために燃料として特別に製造していては採算性がありません。「これまで捨てていたものを燃料として再利用するから成り立っている」という説明がありました。それは、現在も変わっていません。


木質燃料の利用から地域暖房熱の供給までの一連のプロセスは、ネッタースハイムの町自体が運用しています。


日本には、森林がたくさんあります。そこでは、森林を管理、維持するために伐採された木屑が排出されます。稲作では、藁も排出されます。これらをバイオマスとして利用すれば、バイオマス発電やバイオマスによる熱の供給が可能となります。


(2017年3月26日掲載)

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