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2017年3月24日掲載 − 脱原発・自然エネルギー − エネルギー選択宣言 − 4章 電気だけで熱をつくらない
断熱効果を高める

ドイツにおいても、夏は冷房がほしいと思う暑い日が増えてきました。しかし、冷房の入っている住宅はほとんどありません。暑くても、湿度が低くて過ごしやすいからです。


第二次世界大戦の空襲で破壊されていなければ、ドイツの街並には20世紀はじめに建てられた古い建物が多く見られます。その中では、夏の暑い日でもひんやりします。組積されたレンガの壁が厚いからです。暑い日が何日も続くと、日中は窓を閉め切って暑さを遮断します。それでも、暑さに耐えられなくなる日が増えてきました。


建物を暖房、冷房するにしても、室内の温度が外気温に影響されるようでは、暖房や冷房する効果がありません。また、室内の暖かさや冷たさが外に逃げるようでは、暖房、冷房しても意味がありません。そのため、リフォームによって建物の断熱効果と窓の気密性を高めます。


断熱材
住宅の地下外壁にも、断熱材を貼る

ドイツでは、古い建物の外壁に厚さ15センチメートルほどの断熱材を張り付けるなど、建物の断熱効果を上げ、窓を新しくする省エネ工事が盛んに行なわれるようになっています。これは、金融危機後の2009年から、国が景気刺激政策の一つとして省エネのための建物の改造に公的補助や低利率の融資を拡大してきたからです。2013年には、省エネのための改造工事を行ないやすいように規制も緩和されました。


断熱効果によって、暖房にかかる燃料を削減し、そのコスト負担を少なくします。断熱工事にかかるコストは、省エネによる暖房費の削減で長期に渡って回収します。


日本では、景気刺激対策として道路建設などの公共事業が行なわれます。日本の実家に帰る毎に、なぜこんな不要な道路をまた造ってしまったのかと、不思議に思うことがよくあります。税金を使って不要な道路を建設して景気を刺激するよりは、税金を省エネなど環境保護につながるような事業に投入して景気を刺激します。そのほうが、長い目で見るとコスト削減効果をもたらし、社会の有意義な財産として残ります。


(2017年3月24日掲載)

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