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2017年3月28日掲載 − 脱原発・自然エネルギー − エネルギー選択宣言 − 5章 エネルギーを使わない
ブラインドによる工夫

冬の寒いドイツでは、冬期に窓から太陽の熱を部屋に入れるのがとても大切です。そのために、窓を大きくします。外壁全体がガラス張りのビルや住宅が、とても普及してきました。その分、窓から外の冷たさが入ってきます。室内の熱も、外に逃げてしまう心配があります。それを防ぐため、ドイツでは窓ガラスが二重張りになっています。最近では、三重張りガラスが普通になってきました。さらに窓の断熱効果を上げるため、四重張りのガラス窓も市販されています。


窓が大きいと、夏に窓からたくさんの太陽の光が入って暑くなります。夏は光を遮断して、室内が暑くならないように工夫しなければなりません。そのためドイツでは、90年代頃からいろいろな種類のブラインドが出はじめ、スダレなども手に入るようになりました。


昔ながらのアルミ板のブラインドや木製など天然素材のブラインド、スクリーンのようになるローラーブラインドもあります。用途に合わせて、光を遮る遮光タイプか、熱を遮断する断熱ダイプを選択することもできます。さらに、折り返しのついたプリースブラインドなども出ています。


わが家の屋根組み込み窓には、太陽の光を反射させるため、外側に銀幕の張られた遮光タイプのブラインドを使っています。ドイツには以前から、窓の外につけるブラインドがありました。しかしこれは、泥棒など防犯対策のためでした。でも今は、太陽の光を遮断する外付けのブラインドもたくさん出ています。


ブラインドは特別なハイテクを使わなくても、ちょっとしたアイディアや工夫で可能となる小さな技術です。ドイツではブラインドを製造する中小企業がたくさん生まれ、アイディアを競い合っています。


ブラインドを工夫して使えば、寒い冬には電気や熱を使わないで室内を暖め、夏になれば室内が暑くなりすぎないように太陽の光を遮断します。


左の写真は、左派系新聞TAZの社屋です。元々あった100年以上も前の歴史のある建物の外壁の外側に、ガラス張りの新しい外壁をつけました。それによって建物がモダンな感じになったばかりでなく、断熱効果も高まりました。リフォーム後、ガラスハウスのイメージが同紙のシンボルにもなりました。


もう一つの写真(下)は、賃貸住宅の建設・管理を行なっている不動産会社の社屋です。ベルリンでも珍しい高層ビル。どことなくモノトーンの建物でした。その西側の外壁にTAZ社と同じように新しくガラスの外壁をつけました。元々あった古い外壁と新しいガラスの外壁の間を空洞にして、空気で断熱効果を高めます。ただそれだけでは、夏の日差しが差し込み、室内が暑くなります。そのため、ガラスの外壁に電気で上げ下ろしのできるブラインドをつけました。ブラインドはモノトーンにならないように、同色系で色の異なるものを選び、新しい外壁のデザインにしました。ブラインドは開け閉めするので、ブラインドの開閉状態によって外壁のデザインが変化します。


(2017年3月28日掲載)

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