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2017年3月27日掲載 − 脱原発・自然エネルギー − エネルギー選択宣言 − 5章 エネルギーを使わない
日本の都市は暑い

「はじめに」で、2008年夏に長崎から薩摩川内にいった道中のことについて書きました。ぼくは長崎に行く前、広島にいました。そこで、当時ドイツ緑の党国会議員団で再生可能エネルギー問題の責任者だったハンスヨーゼフ・フェルさんと話をする機会がありました。フェルさんは、ドイツの再生可能エネルギー法の生みの親の一人です。原水禁の国際会議に招待され、ドイツの脱原発とエネルギー転換について話をするために、広島にきていたのでした。


フェルさんはぼくに、「広島の街は、住み心地のいい造りにはなっていない」といいました。「暑くて当然だ」とも。どこを見ても、ほとんど土がありません。木もありません。建物がぎゅうぎゅうと、所狭しに建っています。「それでは、都市が息詰まって呼吸ができない」と、フェルさんは断言しました。


日本の大都市では、都市の風通しをよくすることが考えられていません。土がなく、どこを見てもアスファルトか、コンクリート。太陽からの熱が地面から照り返します。大きな木がないので、街に陰もありません。


日本の都市では、往々にして狭い路地に家々がぎっしり立ち並んでいます。空気が路地に溜まって動きません。


こんな街造りでは、夏は暑くて当然です。どこにいっても、冷房で冷やさないことには生活できません。それによって、クーラーの熱が外に出ます。その熱の逃げるところがないので、外気温がさらに上がります。ヒートアイランド現象です。悪循環としかいいようがありません。


(2017年3月27日掲載)

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