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2017年3月27日掲載 − 脱原発・自然エネルギー − エネルギー選択宣言 − 5章 エネルギーを使わない
都市を冷やす

都市を冷やす方法を考えなければなりません。


ぼくは、都市を冷やすのに重要なものの一つが川だと思います。大きな川のある都市には、涼しさがあります。それは、水があるからだけではなく、川が都市の風通しをよくする機能を持っているからです。川の両側に大きな建物が並んでいては、風通し機能が十分に発揮されません。川の畔に木が並んでいたり、遊歩道や広場があれば、川の風通しがもっとよくなります。


ベルリンは、水の都市ともいわれます。シュプレー川という大きな川が流れ、周辺にたくさんの湖があるからです。シュプレー川はほとんど流れがなく、どんよりとよどんだ川。それでも、シュプレー川の風通し機能はとても大きいと思います。川の両側は再開発され、広々とした遊歩道になっています。川の一部を利用したプールや、人工の砂浜などもあり、市民の憩いの場ともなっています。


ベルリンでは、このシュプレー川を中心にして運河も入り組んでいます。運河の両側に大きな木や道路もあり、それだけ風通しがよくなっています。


もう一つ都市を冷やす機能のあるのが、幅の広い道路です。都市の基盤となる主要道路が幅広く、まっすぐに走っておれば、風通しがいい。大きな道路は、渋滞の防止にもなります。車の流れがスムーズであれば、車からの熱も充満しません。


広い道路でも、日本のように両側に高層ビルがぎっしりと立ち並んでいては、風通しが妨げられます。建物の高さを一定に低く制限するなどして、さらに風通しをよくします。


ベルリンでは、交通量の多い主要道路に自転車専用道路が設置されています。自転車走行者の安全を守るとともに、自転車の通行で道路が渋滞するのを防ぎます。


ドイツには、オフィス街というものがありません。オフィスビルであっても、ビル内にある程度(20%)マンションなどの住宅を設けるよう規定されています。都市の一部をビジネス専用の空間としてするのではなく、都市の至る所を生活空間と見なして公平に利用します。


殺伐としたモノトーンのオフィス街では、暮らしていけません。生活空間とするには、商店やレストランの他、多様性のある街造りが都市全体で要求されます。さらに生活空間は、土と緑も必要とします。


ベルリンをはじめドイツの歩道は、ほとんどアスファルトやコンクリートで舗装されていません。その代わり、コンクリートの四角いプレートや敷石が敷かれています。砂を下地にして石と石の間の目地を砂で詰め、機械やゴムのハンマーで叩いて固めます。


敷石の表面は、平ではありません。その分、太陽の光が吸収されにくく、熱が貯まりません。地面の土は石の間の目地を通して「呼吸」できるので、地面に貯まった熱が放出されます。


この舗装方法も、都市を冷やす一つの手段です。


(2017年3月27日掲載)

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