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2017年3月27日掲載 − 脱原発・自然エネルギー − エネルギー選択宣言 − 5章 エネルギーを使わない
都市を休める

日本にいて感じるのは、都市に休む暇がないことです。都市は、日夜動いています。コンビニは二四時間営業していて、いつでも好きな時に何でも買えます。


それに対してドイツには、コンビニがありません。首都ベルリンでも、二四時間営業しているスーパーはほんの数えるくらいしかありません。ガソリンスタンド内にある小さなショップが、コンビニの代用になっています。かといって、ガソリンスタンドがすべて二四時間営業しているわけではありません。


ベルリンのような大都市でも、夜になると一部の若者が集まる場所を除き、ひっそりとします。人影も自動車の往来も少なくなります。夜は、休むものなのです。


同じことが週末、特に日曜日についてもいえます。ドイツでは、主要駅構内にある店舗以外、お店は日曜日には営業していません。これは宗教上の理由からで、日曜日に教会の礼拝があるからです。日曜日は、そのために休むものなのです。都市も市民も、休みモードに入ります。休みの日だからといって、さあ遊ぼうと遊びモードになるわけでもありません。とにかく休む。それが日曜日です。


2015年夏に東京にいた時、ぼくは東京の日曜日は至る所が遊びモードだなあと感じました。それは、それで必要だと思います。でもそれは、どこかエネルギーで駆り立てられていないでしょうか。暮らしの中には、からだを休めてのんびりする休みモードも必要です。


ドイツでは夏休みやクリスマス休暇になると、地元市民を見かけなくなります。自動車の往来も少なくなります。たくさんの人が休暇で外に出かけてしまうからです。休む時には休む。それが、徹底しています。


休む時間がないと、人間ばかりでなく、都市も息詰まってしまいます。住宅には、空気の入れ替えが必要です。都市も活動を休止して、空気の入れ替えを必要としています。


都市が休むことができれば、エネルギー消費も自動的に減ります。都市が休むことができるか、できないか。それは、生活する市民が休むか休まないか、ぼくたち自身の選択にかかっています。


(2017年3月27日掲載)

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