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2017年3月31日掲載 − 脱原発・自然エネルギー − エネルギー選択宣言 − 7章 住宅の未来
ヒートポンプによる熱供給

暖房と給湯は、外気の冷たい熱を暖かい熱に変換するヒートポンプで行います。暖房は、床暖房です。ハウス東側の天井に空気を供給する給気口があり、その向かいの西側にそれを吸入する排気口があります。天井裏に換気ダクトが配置され、ハウス全体が換気装置で換気されます。換気装置によって部屋の排気口から吸入された暖かい空気とヒートプンプの発する廃熱は、機械室にある熱交換器に渡して熱を回収します。その熱を、再びヒートポンプで利用します。その熱の一部はまた、温風として地面と一階床の間の空洞に流し入れ、寒い時の断熱に使います。


こうして熱を徹底的に有効利用し、省エネ化されたハウスです。


個人的には、個人住宅で換気装置を使うのはあまり感心できません。個人住宅では、窓を自由に開け閉めして自然の空気で自然換気したいと思います。換気装置の稼働中に窓を頻繁に開閉すると、換気装置の効率が落ちます。その分、エネルギー消費が増えます。入居した家族は、換気装置をよくオフにしていたと聞きました。


ハウス全体の室内温度が中央管理されるのも、気になりました。家族の中には、暑がりも、寒がりもいます。からだの調子によっては、部屋の温度を変えたくなる時もあります。人によっては、真冬でも寝室の窓を開けて寝る人もいます。これで家族構成員個々の要望に応えることができるのかどうか、とても疑問に思いました。


暖房には、発電所から供給される地域暖房熱を使う可能性もあったはずです。地中熱を利用したヒートポンプを使う他、回収した熱を地中に貯めておく手もあると思います。ただ試験的なモデルハウスということで、地中の土木工事が必要となるものはすべて避けたということでした。


そのため、ハウスには地下階がありません。ヒートポンプなどの入った機械室が一階の玄関横と、ちょっと変な場所にありました。地下階ないし地中にタンクがあれば、トイレで使った水や洗濯排水、風呂やシャワーで使った水、雨水などを浄水処理して雑用水として水洗トイレや庭の給水などに使うこともできたと思います。また、風呂やシャワーの排水から熱を回収することもできたと思います。いずれにせよ、排気や排水から熱を回収して利用するのは、今後一般住宅においても標準化されていくと見られます。


(2017年3月31日掲載)

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