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2017年4月02日掲載 − 脱原発・自然エネルギー − エネルギー選択宣言 − 7章 住宅の未来
住み心地はどうか

さて、ベルリンのプラスエネルギーハウスに一年間試験的に暮らした2家族は、その暮らしをどう評価したのでしょうか。


ぼくが取材した時は、まだ最初の家族の感想しか出ていませんでした。最初の家族は、プラスエネルギーハウスでの生活を快適だったと答えています。スマートハウスをコントロールするための操作も問題なかった、と語りました。電気や暖房を節約しなければならないと意識する必要もなく、不自由なく普段と同じ生活ができたといいます。スマートハウスでの生活ははじめてですが、それによって生活スタイルを変える必要もなかったというのが最初の家族の印象です。


ハウスでは、外から採光するために窓を壁一面に大きく取ってあります。それが、あまりにオープンすぎると苦情が出ます。そのため一階居間の窓に、外付けのブラインドが取り付けられました。


ぼく自身が一番気になるのは、スマートホーム化によって住宅内にある設備、機器がすべて自動でコントロールされることです。個人的には、機械にコントロールされるのではなく、できるだけ自分の意志によって手動で操作したい。それがぼくの好みです。自動化によって、自然との接点が少なくなるも心配です。こういうと、世代が違うのかもしれません。でも最初の家族も、換気装置を手動でオン/オフできたのはとても大切だったと答えています。


スマートホーム化による生活のデジタル化で、自分の生活が電力供給システムを管理する側、さらには国に丸見えになってしまうのではないかという不安もあります。個人情報が安全に保護されるのかどうか、ぼくには不安が残ります。


いずれにせよ、スマートホーム化されたプラスエネルギーハウスが市民から受け入れられるのかどうか、それがたいへん重要なポイントだと思います。特に社会が高齢化する中で、高齢者がスマートホーム技術を簡単に操作できるのか。その操作性が簡素化されない限り、社会全体に普及させるのは難しいと思います。


未来の住宅に向け、これからいろいろな形で試験を行なうほか、社会学的にも分析、評価される必要があると思います。


(2017年4月02日掲載)

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