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2017年4月07日掲載 − 脱原発・自然エネルギー − エネルギー選択宣言 − 9章 暮らしの中のエネルギー
多様なエネルギー源をシステム化

石炭、石油、ガスなどの化石燃料は有限で、いずれ枯渇します。原子力発電に使われるウラン燃料も有限です。永久に機能する核燃料サイクルは、幻想にすぎません。


人類は、エネルギーなしにはもう生存できません。これから何世代にも渡って持続的にエネルギーを使っていくには、有限な化石燃料とウラン燃料に代わるエネルギー源が必要になります。


ぼくはここまで、消費者が使うエネルギーがいかに多様で、それぞれのエネルギー源をどう使うのか、その考え方も一致しているわけではないことを示してきました。意図的に、電力以外のことにも重点をおいてきました。日本では、エネルギーというと電力のことしか考えられていない場合が多いからです。エネルギーは、電力ばかりではありません。熱供給も交通手段に使う動力燃料もエネルギーです。このすべての分野で再生可能エネルギーへのエネルギー転換を進めているドイツにおいてさえ、熱と動力燃料の分野では再生可能エネルギーへの転換があまり進んでいません。


電力では、エネルギー源が太陽光、風力、バイオマス、水力、地熱など可能性が限られています。それに対して、その他の分野ではまだいろいろな可能性が試されているところです。どのエネルギー源が適切で、どの方向に進むのかもまだわかっていません。あるいは一つの方法だけでは需要を満たすことができないので、一つの分野のためにいくつものエネルギー源が必要になることも考えられます。その場合は、どの部門にどのエネルギー源を使うかで競合してしまう可能性も考えられます。


たとえば今、電気自動車が注目されています。そのために必要な電力は、十分に供給されるのでしょうか。家電製品などこれまで電力が必要だったものにも、これまで通り電力を供給しなければなりません。


エネルギーが必要な分野にエネルギーが満遍なく行き渡るように需要と供給のバランスを考えながら、どの分野にどのエネルギー源を使うのが適切か、さらに各分野の間でエネルギーの利用を結び付けて効率よく使うことを考えなければなりません。そこでは、エネルギー源の保管と利用の安全性や、消費者の使い勝手なども考慮します。


現在、電力の供給だけを個別に考えるのではなく、熱と動力燃料の供給と連携したエネルギー全体のシステム造りが必要になっています。


(2017年4月07日掲載)

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