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2017年4月07日掲載 − 脱原発・自然エネルギー − エネルギー選択宣言 − 9章 暮らしの中のエネルギー
王道はない

ただ、こうでなければならないという決まった方法、王道はありません。ぼくたちそれぞれが生活している土地においては、それぞれ条件が異なるからです。ある土地では、たくさん木があっても、農業が盛んでないかもしれません。農産地であっても、酪農が行なわれていないかもしれません。そうなると、たとえばバイオガス発電に必要な家畜の糞が地元で手に入りません。


古いパンを売るのか、燃やして燃料にするのか。スーパーマーケットの売れ残りをホームレスに配布するのか、バイオガス発電の原料にするのか。それは、その場、その場の条件に応じて適切な方法を選択しなければなりません。たとえばホームレスの多い都会では、残ったものを食品として利用するほうが適切な場合が多いと思います。


大切なのは、地元にある条件からエネルギーの「里山」や「里海」を見つけることです。エネルギーを使わなくて済むこともあると思います。そして、エネルギー源が決して枯渇しないように、エネルギーに関して一つの持続可能な循環システムを築きます。


多種多様な方法が生まれていけば、システムに多様性が出てきます。大きな一つのシステムに依存するよりは、小さな多様性のあるシステムがたくさんできあがったほうが安定性を増します。


どれか一つがうまく機能しなくても、他の方法が機能しておれば、一つ一つが小さいので影響がそれだけ小さくなります。東京電力福島第一原発事故のように、一つの大事故が全国に大きな影響を与えるようなことはありません。


(2017年4月07日掲載)

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