ドイツ東南部のラウジッツ地方には、150年に上る炭坑の歴史がある。だが東西ドイツ統一後、ほとんどの炭鉱が閉鎖されている。
ドイツの場合、露天掘りであることから、石炭を採掘した後には、月のクレーターのような大きな穴が残る。旧東独時代には、採掘跡は一部緑地化されていたものの、荒涼とした景観を漂わせていた。
こうした露天掘り跡が現在、人工湖として観光資源に再建されている。2020年までに全体で、75の人工湖、1万4000ヘクタールに及ぶ水域が誕生する。
たとえば、15日に注水が開始されたイルゼ湖は、771メクタールの面積を誇る。イルゼ湖が満水となるまでは、まだ12年もかかるという。
(2007年3月19日) |