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キモンダ破産申請
(2009年1月23日)

経営危機に陥っていた独メモリー製造メーカー、キモンダは23日、ミュンヒェンで破産申請をした。


キモンダは、独総合メーカー、ジーメンスの半導体製造子会社インフィニオンから2006年に分社化されたメモリー大手メーカーで、ドイツのミュンヒェンとドレスデン、ポルトガルのポルトに工場があり、従業員数は約1万3000人。


昨年12月、ドレスデン工場のあるザクセン州が1億5000万ユーロ、親会社インフィニオンが7500万ユーロ、ポルトガルの投資銀行が1億ユーロと、全体で3億2500万ユーロ(約400億円)に及ぶ資金を提供する救済案が提示されていたが、キモンダ側がさらに3億ユーロ(約370億円)必要としていた。


ただ、ドイツ政府が景気対策の枠内で設立した企業救済ファンドが再建コンセプトが不十分で支援できないとするなど、資金調達に行き詰まっていた。


特に、ドレスデン工場のある地域は、統一後、東部ドイツのザクセン州が、盛んに公的補助を投入して、「サクソニーバレー」という名前でヨーロッパ最大のハイテク産業地域に育ててきた地域。


それだけに、ザクセン州にとっては大きな痛手となる。


(2009年1月23日)
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