2018年7月掲載 − 小さな革命 − J・Oのベルリン便り
アッハソー、1997年11月

ドイツでも健康産業の成長が著しい。そんな中でベルリンに、女性だけにターゲットを絞って大成功している女性専用のフィットネススタジオがある。女性専用であれば、トイレ、更衣室、サウナ、運動器具などすべて女性用だけで済む。その分、経済的だともいえる。しかしはやっている要因は、どうやら心理的なものらしい。


一番のポイントは、女性だけだという安心感から異性の目を気にしないで気楽にトレーニングに励むことができることだという。男性に『恥ずかしい』体型を見られながらトレーニングするよりは、同性同士のほうが気楽だという心理的効果が大きいというのだ。また、男性と知り合うチャンスがないことから、男性側が女性をフィットネススタジオに送りやすいという心理的効果もあるという。この点はドイツとしてはちょっと以外だったが、なるほどと納得できる理由ではある。でも、かっこいいインストラクターの男性もいるはずだが。


政界では、ヴァイゲル財務大臣は20歳ほど年下の女性と再婚して、息子はまだ2歳。ラフォンテーン社民党党首はこれもかなり年下の女性と同棲中。首相候補といわれる社民党のシュレーダー・ニーダザクセン州首相はこれまた20歳ほど離れた若い女性と知り合って3度目だか、4度目の奥さんと離婚。離婚が成立する前からこの年下女性と同棲しており、離婚成立直後に再婚。どこかの国の首相と比べると、ポマードの量では負けるかもしれないが、女性に関してはドイツの政治家のほうがご活躍だ。これで政治生命が破綻するわけでもないから、立派である。


立派といえば、緑の党のフィッシャー国会議員はダイエットで急にスリムになったのだが、この前の国会内予算審議で、
"Herr Bundeskanzler, Sie werden sich halbieren wie die Arbeitslosigkeit."
(首相(当時のコール首相に向かって)、失業と同じように、あなた(の体重)も半分になりますよ)
と平然といってのけるから立派。拍手、拍手。日本では規律委員会ものか。


ところで小生、週に2〜3回ジョッギングをしている。Krumme Lankeという湖をグルッーと1周から1周半回るのだが、週末はなかりのジョッガーが走っている。犬を連れて走っている人、カップルやグループでのんびり走る人。かなりの高テンポで飛ばす年配の人もいる。また、ゆっくりと散歩を満喫する人もいて、週末は少し朝寝坊して10時頃にジョッギングに出ようものなら、コースはたくさんの人で結構走りにくい。


女性の中には結構立派な体型の人もいて、健康と減量のためだなとわかるのだが、不思議なことに男性の場合はほとんどがスリムで、ビール腹を抱えてしんどそうに走っている人はいない。


今はもう寒くなってきたので、ジョッガーも減ってきた。ただ夏は、結構朝早くからジョッガーが出ていて、ジョッギングの後に素っ裸で湖に飛び込んでのんびり泳いでいる人もいる。小生からすると、こんなに汚い水によく入れるなとも思うのだが、ジョッギング中に水飛沫の音が耳に入ると、ついつい湖に目が向いてしまう。もちろん、いつも期待通りとはいかないが、これまた人生。(J・O)


(1997年11月1日)
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