2020年11月16日掲載 − ぶらぼー!
マスクをつけてコンサート

今日本に一時帰国している連れ合いから、「おったまげた!」とLINEで写真が届いた。写真は、どうもテレビ放送を撮影したものらしい。


写真を見てびっくりしたのは、弦楽器の演奏家がみんなマスクをしていることだ。「なんじゃ、これ?」と思った。


日本入国後2週間隔離中の連れ合いなので、最初は、暇でやることもなく、何かのギャグでも見つけて送ってきたのだと思った。


ところがとんでもない。れっきとした日本でのコンサートなのだという。さすがに管楽器の演奏家はマスクをしていなかったと報告されている。


演奏されているのは、ベートーヴェンの交響曲第6番〈田園〉。観客はゼロ、大阪フィルの演奏だと付け加えてあった。


ドイツは現在、ロックダウン中。コンサートも行ってはならない。春のロックダウンが緩和されると、コンサートも行われるようになった。でも、楽団員同士がいつもより間隔を開けて座る。できるだけ管楽器のない室内楽曲が選曲されていた。管楽器があると、空気感染の危険が大きくなるからだ。


管楽器が入る場合は、弦楽器からかなり離すか、管楽器の演奏者が観客のいない観客席で演奏したりしていた。


コンサート前には、検査をして陰性を確認。そうでないと、コンサートは実現できなかった。


観客を入れてコンサートができるようになったのは、かなり後から。秋に新シーズンがはじまってからだったかと思う。それも、観客の間をいくつか空席にしなければならなかった。


コンサートが行われるようになっても、演奏家がマスクをしているのは見たことがない。考えてもみなかった。


それだけに、信じられなかった。度肝を抜かれた感じだった。


日本では、マスクをつけて演奏することに楽団員の反発はないのだろうか。演奏したい気持ちはわかるのだが、いつも演奏会では最善をつくして、最善の演奏を提供するのが楽団員の仕事。それが、マスクをつけることによって邪魔にならないのだろうか。


その条件下でも、コンサートを実現するべきなのか。ぼくには、よくわからない。マスクをつけるだけでは、防疫対策としては不十分にも思うのだが。。。


もし事前に検査されていないとなると、楽団員の健康にも関わる問題だ。その辺、楽団員はどう思っているのだろうか。


(2020年11月16日)
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