必ずしもそうではありません。
確かに、再生可能エネルギーは自然界にある太陽光や熱、風、川から得ることができます。だから、再生可能エネルギーは自然エネルギーのことだといえるのでしょうか。
たとえば、日本にたくさんある大きなダムを見てみましょう。
日本の水力発電では、ほとんどが大きなダムで水をせき止めて、発電を行なっています。日本の資源エネルギー庁は、だから日本の自然エネルギーは発電全体の12%も占めていると誇示しています。でも、大きなダムによる大規模水力発電の占める割合は、全体の約9%にもなります。
ということは、残りは3%程度ということです。
大きなダムを建設するため、それによって上流の村が消滅したり、自然が破壊されています。ダムで川をせき止めては、魚が上流に上っていくこともできません。それでは、川の環境が大きく変わって破壊されてしまいます。
いくら自然エネルギーだからといって、環境を破壊するようなエネルギーは再生可能エネルギーではありません。それは、環境が持続する状態でエネルギーを利用しないからです。
水力発電の場合は、小川などで小さな水車を回して発電するなど、魚が川を上っていけるように、川の環境、周りの環境を変えないで発電できる中小規模の水力発電だけを再生可能エネルギーとします。
ですから、日本で発電に占める再生可能エネルギーの割合は3%余りにしかなりません。
自然エネルギーということばに騙されてはなりません。
(2018年1月25日記載、2018年7月09日エネルギー選択
宣言ブログから移転)
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