都市では自動車の交通量が増え、渋滞が激しくなるばかりです。それに伴い、公害が大きな問題になっています。
これからは、交通をいかに再生可能エネルギー化するかが大きな意味を持ってきます。
たとえば、ガソリンやデーゼルなどの化石燃料を燃料とする自動車に代わり、電気自動車や燃料電池車、ガス車を普及させます。そのために、その燃料となる電気(電気自動車)、水素(燃料電池車)、バイオガス(ガス車)を再生エネルギーで製造すれば、交通の再生可能エネルギー化を実現できます。
ここで注意しなければならない一つの問題は、これまで通りの交通量で交通に必要な燃料をすべて再生可能エネルギーでカバーできるだろうかという問題です。
でもぼくは、交通の問題では再生可能エネルギーで燃料を十分に供給できるかどうかの問題について考えるだけでは、十分ではないと思っています。
むしろ、化石燃料車をそのまま1対1で電気自動車や燃料電池車、バイオガス車に代えるべきではないと思います。エネルギーを再生可能エネルギーに転換するばかりではなく、抜本的な「交通転換」が必要だと思います。
交通転換には、これまでの基本的な「移動」に対する考えを換える必要があると思います。
その一つが、自動車中心社会から脱皮することだと思います。ぼくたちの生活は今、あまりに自動車に依存していないでしょうか。
自動車に依存しないで移動する手段を考え、都市で自動車がなくても移動できる方法を考えます。
すでに、そのための試みがいつくかはじまっています。
これからは、何回かに渡って新しく生まれている移動手段について紹介していきたいと思います。
(2019年4月24日)
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