2019年5月01日掲載 − 再エネいろは
近距離交通がポイント?
再生可能エネルギーQ&A

自動車交通量を減らすのに一番大きな役割を果たすのは、電車や地下鉄、トラムなど鉄道による公共交通です。


これは、都市においてばかりではなく、地方地域の活性化においても、鉄道が移動手段としてとても重要になります。それは、一度にたくさんの人を輸送することができるからです。


鉄道を主体にして、都市交通、地域の近距離交通を整備、拡充するのが、今後のポイントになります。


そのほうが、交通の再生可能エネルギー化も進めやすくなります。たとえばベルリンでは、地下鉄とトラムがすべて再生可能エネルギーで発電された電気で運行されています。


路線配備においては、できるだけ線路の上を走って移動できるように考慮します。それによって、バスなど自動車で移動する距離をできるだけ短くします。鉄道の駅をハブ化するとも、いえると思います。


ハブ駅からは、電気バスや乗り合い電気タクシーで移動します。あるいは、乗捨てできるレンタルの電気スクーターや電気自転車、電気キックボードなどでも移動できるように、ハブ駅にはそのための駐輪スペースを設けます。


都市交通や近距離交通を魅力あるものにするには、さらに移動料金を安価にすることも考える必要があります。たとえばラトビアの首都リガでは、都市公共交通が無料化されました。オーストリアの首都ヴィーン(ウィーン)では、公共交通の年間定期が一律365ユーロになっています。1日1ユーロで乗り放題ということです。


でも、それでは公的資金で公共交通を運用することになるので、財政負担が増えるだけだと批判されそうです。


でも、よく考えてみてください。道路の設置、整備は、公的資金で行われていませんか。


自動車交通量を減らせば、自動車のための公的資金を減らすことのできます。自動車交通が減ると、道路にトラムを走らせやすくなります。莫大な工事コストのかかる地下鉄は、必要なくなります。地下鉄とトラムを一体化させて、トラムを交通量の多い都市中心部だけで地下鉄化すればいいのです。


そうすれば、これまで道路や地下鉄に流れていた公的資金を公共交通に振り向けることができます。


公共交通によって自動車交通が減るとは、自家用車の交通量が減るということです。その分、営業車は渋滞に巻き込まれません。それに伴い、経済効率もよくなります。


(2019年5月01日)

前の項へ←←      →→次の項へ        →一覧へ
この記事をシェア、ブックマークする
このページのトップへ