再生可能エネルギーとは何か、その重要性などについて学んで知る機会をつくるのは、とても重要なことです。それを再エネ教育といえばいいのかなと思います。
たとえばドイツの学校の屋根に、ソーラーパネルが設置されているところがあります。ぼくは、それだけも再エネ教育になると思います。学校の生徒たちが、それは何だ、何のためにあるのだと、そうした疑問を持つだけでも効果があります。
学校の屋根にソーラーパネルがあれば、それを授業に使うこともできます。授業でディスカッションする種にもなります。
その意味で、教育機関にソーラーパネルを設置するのはそれだけで価値があります。ぼくが取材した自治体では、学校のソーラーパネルの一部が生徒たち自身によって取り付けられていました。
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ドイツ北西部ザーベックの総合学校(中高統合校)の屋根には、たくさんのソーラーパネルがついていた。写真左の扇状に広がっているパネルは、生徒たちが設置した。 |
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自治体の中には、ソーラーパネルを設置できる場所を地図化して市民に公開しているところがあります。そうしてソーラーパネルの設置を促進します。
そのソーラーパネル地図を作成するため、地元の高校生たちが一軒一軒聞き取りして、ソーラーパネルを設置できる可能性を調査した自治体もありました。
こうして若い世代を再エネの普及と結びつけるのは、再エネに対するボトムアップにもつながります。
再エネを普及させるばかりでなく、持続的に再エネを続けていくため、再エネ教育を広めることが大切です。
(2020年11月11日)
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