こどもには、環境教育の一環で再生可能エネルギーについて教育していくのがいいのではないかと思います。再エネも含め、こどもが小さい時から環境問題について学ぶことができるようにするのは、ぼくたち大人に課せられた責任です。
幼稚園や小学校などの学校の屋根にソーラーパネルが設置されているだけでも、再エネ教育になるのはすでに書きました。その他にも、エネルギーパークなどにある再エネ施設を見学して、ソーラーパネルや風車がどういうものか、実際に目の当たりにするのもこどもたちにとっては大切です。
こうした再エネに接することのできる場所において、こどもたちのためにちょっとした教育の場を設けるのはそんなにコストのかかるものではありません。
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ドイツ南西部ジムマーン近郊にあるエネルギーパーク内の環境教育ハウス |
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ドイツ南西部ジムマーン近郊にあるエネルギーパーク内にあうるゴミの墓地 |
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ゴミの墓地には、ペットボトルが埋葬されていた |
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たとえばドイツ南西部にあるライン・フンスリュック郡郡庁のあるジムマーン近郊に郡の廃棄物処理公社が運用するエネルギーパークがあります。
ここには、ゴミを堆積した跡地の丘にソーラーパネルが設置されています。その他、地元で廃棄物として回収された木の枝などをバイオマスとして利用するための施設も設置されています。今後、家畜の糞などを使ってバイオガス発電を行う施設も建設する予定です。
ソーラーパネルの周りに生息する雑草は、羊を放牧して”刈り取り”をします。ソーラーパネルの周りに動物がいるだけでも、こどもたちの関心がソーラーパネルに向きます。
その丘を降りた平地のエリアに、こどものための環境教育ハウスがありました。そこでは、こどもたちが環境をテーマに自分でいろいろな体験ができるようになっています。
環境教育ハウス裏の森の一角に、「ゴミの墓地」というエリアがありました。そこでは、素材毎にプラスチックや繊維、靴など小さな「お墓」が並んでいます。お墓を掘り起こすと、古い靴やペットボトルが出てきます。
これは、こどもたちにペットボトルなどをこんなに簡単に捨てていいのだろうか、それを何かに利用することができるのではないかと、資源を有効に使う必要があることを知ってもらうためのものです。こどもたちが、自分の手で「資源」を見つけ出すことにも意義があります。
教育方法については、ハイデルベルク教育大学のサポートを得ているということでした。
(2020年11月25日)
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