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相乗り通勤で温暖化対策に貢献
(2007年9月10日)

ドイツには、車の運転者と同乗者をマッチングさせる相乗り仲介サービスがある。


これは、1台の車に複数の人が乗り合わせ、ガソリン代を搭乗者で割り勘にするなどして交通費を安くあげようとするためのものだ。同時にそれによって、交通渋滞対策、環境対策にも貢献できる。


こうした相乗り仲介サービスは、これまで主に長距離だけが対象になっていた。だがここにきて、近距離、特に通勤での相乗り仲介サービスをネット上で行うサービスが登場してきた。


サービスを開始したのは、ドイツ人実業家のマルティン・ブスケさん。相乗り通勤を促進することで、温暖化対策に少しでも貢献できればと思ったという。


相乗り通勤では、自治体も積極的。自治体の市民サービスサイトに相乗り通勤を仲介するページを開設するなどして、ブスケさんのイニシアチブを支援している。


特に積極的なのは、ドイツ西部のデュッセルドルフ市。以降、ブスケさんのイニシアチブはデュッセルドルフ市のあるノルトライン・ヴェストファーレン州の自治体、地域に拡大し、現在は、全国規模にまで成長した。


相乗りする場合、運転者ないし車の保有者はそれによって利益をあげてはならず、ガソリン代などコストだけを割り勘にして請求しなければならない。


問題は、事故を起こした時などの賠償問題。


運転者側は、自動車の自賠責保険でほとんどの問題をカバーできるという。搭乗者側は、搭乗した車に損害を与えた場合などに備え、個人的に自賠責保険に加入しておくのがいいという。


(2007年9月10日)
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