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政治家の移動をカーボンニュートラル化
(2007年2月16日)

ドイツ政府は現在、大臣など政府要人や政治家が公用車や飛行機で移動することによって発生する二酸化炭素が地球の温暖化に影響を与えないように、カーボンニュートラル化することを検討している。


カーボンニュートラルとは、地球温暖化防止を考えて地球上の二酸化炭素量に影響を与えないこと。


ドイツ政府によると、公用車や公用機から排出される二酸化炭素に相当する分を発展途上国などで実施される環境プロジェクトで削減し、それによって二酸化炭素の排出をプラスマイナス・ゼロにする。実際には、ドイツで排出される二酸化炭素量に応じて、発展途上国などで実施される持続可能なエネルギー事業に資金を提供することになる見込みだ。


昨年ドイツで開催されたサッカー・ワールドカップにおいても、大会開催によって排出が増加したと見られる二酸化炭素10万トン分の資金が発展途上国の持続可能なエネルギー事業に供与された。


ドイツではすでに、個人も自主的にカーボンニュートラルに参加できるように、個人が発生させる二酸化炭素量に応じて、二酸化炭素の排出権を購入したり、持続可能なエネルギー事業に寄付するためのAtmosfair(飛行機)やClimate Company(自動車)の環境機関が設置されている。


英国航空も、搭乗客が英国の環境団体Climate-Careの事業に寄付することで、搭乗客が飛行機を利用することによって発生させる二酸化炭素を相殺できるようにする「カーボン・オフセット制度」を設けている。


(2007年2月16日)
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