ドイツの電事連(BDEW)などが2日発表したところによると、ドイツの2018年9月末までの電力消費に占める再生可能エネルギーの割合は38%だった。前年同期に比べ、割合は3%増加した。
今年はこれまで、再生可能エネルギーで発電する天候条件に恵まれ、風が強く、太陽の日照時間も長かったという。そのため、陸上風力発電が前年同期比で13%、太陽光発電が16%の伸びを示した。
それに対して降水量が少なかったことから、水力発電が前年同期比で10%減少
した。
また、石炭火力発電が前年同期比で7%マイナスとなったことから、電力消費における再生可能エネルギーと石炭火力の割合は、今年9月末まででは同じ割合となった。
再生可能エネルギーがこの割合を今年一杯維持できるかどうかは、今後の天候次第だという。
なお、ドイツ政府は電力消費に占める再生可能エネルギーの割合を2030年までに65%にするのを目標としている。ただ、熱供給や動力燃料で再生可能エネルギー化が大幅に遅れており、それが今後の大きな課題となっている。
(2018年11月03日) |