2018年10月07日掲載 − 再生可能エネルギー
再エネで換わる機械産業

ドイツ西部に位置するノルトライン・ヴェストファーレン州は、人口から見るとドイツ最大州だ。同州にあるルール地帯はドイツ最大の大都市圏で、産業革命以降、石炭産業や製鉄産業などによってドイツの重工業を引っ張ってきた。


しかし、伝統的な重工業は第二次世界大戦後に衰退し、斜陽化する。1960年代に入ると、炭坑の閉鎖が続いた。さらに製鉄産業も衰退し、同州では恒常的に産業構造改革を余儀なくされている状態だ。


ただそれによって、たくさんの失業者が出ているのも事実。現在さらに、脱石炭をいつまでに達成すべきかで、ドイツは最終的な検討に入った。


筆者は、伝統的重工業の中心だったボッフムにあるアイクホフ社を取材することができた。


アイクホフ社は19世紀後半、炭坑で使われる重機の鋳造部品の製造メーカとして発足した。その後、炭坑用重機の設計、製造もはじめる。


戦後、炭坑重機のギアボックスの製造も開始し、1970年代になると、その他産業用機械のギアボックスの製造もはじめた。


1990年、風力発電用風車のギアボックスの製造も開始。再生可能エネルギーの普及に伴い、2009年にはその専用工場も設置し、風力発電用ギアボックスの製造は同社の重要部門に成長している。


なお同社は、従業員数1300人、年商2億5000万ユーロ(330億円)の中小企業だ。


アイクホフ社は、伝統的な企業も再生可能エネルギーの普及とともに変化している典型的な事例だ。


(2018年10月07日)


関連サイト: Eickhoff Gruppe
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