2018年12月11日掲載 − 脱原発
廃炉の事例:グライフスヴァルト原発

前回、ドイツは廃炉を即時解体だけに限定することにしたと書いた。ただ実際には、その枠内で各電力会社と廃炉現場に都合のいいバリエーション方式が出てくることも考えられる。


たとえばドイツ北東部のグライフスヴァルト原発では、即時解体で廃炉工事をはじめた。それによって、1号機が解体された。


ただ2号機から4号機までは、線量の高い圧力容器と蒸気発生器を取り外して原発サイト内の中間貯蔵施設で保管し、線量が下がるのを待っている。


それは、そのほうがコスト安になるからだ。


蒸気発生器は、グライフスヴァルト原発に設置されたソ連製の加圧水型炉では本来汚染されていないはずだ。だが、実際には結構汚染されていたので、まず中間貯蔵することになったと説明があった。


圧力容器の線量の高いところには、特別に鉄板の帯(上の写真の青色の部分)が巻かれていた。それによって、線量を低くしているのだ。でも圧力容器の外側表面の線量率が、50マイクロシーベルト/hと表示されているところもあった。


こんなに線量が高くていいのかと聞いたら、2メートル離れて立つのであれば、規制の枠内だといわれた。でも筆者は、その表面から1メートルも離れていないところに立っていた。


中間貯蔵施設内では、圧力容器と蒸気発生器の保管されているブロックの左側に、使用済み核燃料が保管されているブロックがある。ただそのブロックは、見せてもらえなかった。


その反対側の圧力容器の並ぶブロックの右側には、解体して切断された配管やバルブなど、汚染度の低いものがコンテナの中に保管されている。


これらは低中レベル放射性廃棄物で、解体、切断後に除染されるのを待っているものと、除染後も放射性廃棄物として最終処分されるのを待っているものがある。


次回からは、除染について説明する。


(2018年12月11日)
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