歩行者にやさしい街つくりをするには、歩行者のために特化した標識を設置することも大切だ。それは、歩行者ができるだけ最短距離で目的に着けるようにするためにも必要だ。
歩行者がたくさん歩いて疲れてしまうようでは、意味がない。
歩行者にやさしい街つくりをするハイルブロン市では、標識がどうなっているか、その具体的な事例を紹介する(写真をクリックすると、写真が拡大されます)。
ハイルブロン駅前をはじめとして、歩行者エリアのある周辺には、至る所にこうした歩行者用の地図が設置されていた。
地図には、周辺の歩行者専用エリアがはっきりわかるように表示されている。地図があまり大きな地域全体を表示していないのが、特徴だと思った。
確かに、大きな地域が表示されていると、こんなにたくさん歩くのと思って歩きたくなくなる。
ショッピングエリアのある繁華街では、あちこちに歩行者専用道路のある地域全体を示す地図もあった。
この他に、ショッピングに便利なように、主な店舗の場所を表示する地図もあちこちに設置されていた。
歩行者専用の橋には、はっきりと行き先がわかるように、大きな標識が設置されていた。
標識は、中心街と旧市庁舎、教会の方向を示している。
ハイルブロン市では、全国植樹祭が開催中。大きなイベントのあるところでは、こうして路面にも行き先が表示されていた。
写真正面から、上にいけば植樹祭のイベント会場、駅は右へ、駐輪場は左に行けばいいとわかる。
歩行者オンブズマンのパプシュさんによると、路面に表示を書くのは、はじめての試みだということだった。とても効果があるという。
左の写真2枚は、自転車用に設置された標識だ。
目的地とそこまでの距離が表示され、その他にも主な施設の方向もわかる。
これは、歩行者にも役立ち、いい情報源になると思った。
ただ歩行者オンブズマンのパプシュさんによると、これはあくまでの自転車用、歩行者のためにはまだ十分ではない。もっと歩行者用に便利な標識も考案しなければならないという。
ハイルブロンの記事はこれで終わりとするが、何か参考になればと思う。
(2019年10月26日)
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