2019年3月05日掲載 − 脱原発
測定するには測定点が必要
除染物カゴ
測定施設には、除染された物体がカゴに入れられ、測定されるのを待っている

除染されたものは、幅1メートル余りのカゴに入られたまま、測定される。カゴは測定ボックス前にあるベルトコンベアの上に置かれ、コンベアが自動でカゴを測定ボックスに入れる。


カゴが測定ボックスに入ると、測定ボックスのドアが自動的に閉まり、測定が開始される。


測定するには、測定点が必要だ。ヨーロッパでは現在、測定対象毎に測定点を4つとすることが規定されている。測定点の数は2010年代前半に2つから4つに増えたのだが、測定ではこの測定点に問題がある。


測定では主に、測定対象の表面汚染を測定することになる。だが、表面上の汚染は均一ではないと見られる。測定点が固定されているので、測定点の汚染が他の地点より低いこともあれば、高いこともある。


たとえば土壌汚染を測る場合、まず土を乾燥させ、土を混ぜて汚染を均一にしてから測る。そうすれば、測定点は1つでも問題ない。


だが廃炉後の測定では、金属スクラップなどを測るケースが多い。金属スクラップのような固体では、表面の汚染は均一にすることができない。


つまり、測定では代表して測定点における汚染を測定しているにすぎない。他の地点で汚染が高くても、その4つの地点で基準値を下回れば、その物体はもう放射性廃棄物ではない。


その結果、部分的には放射性廃棄物であるにも関わらず、測定点において基準値を下回ったことから、他の一般的な金属スクラップとともに一緒にリサイクルされるものもあることが十分に考えられる。


このように、廃炉における除染後の測定には、まず測定方法自体に問題があることを知ってもらいたい。


(2019年3月05日)
記事一覧へ
この記事をシェア、ブックマークする
このページのトップへ