2019年1月01日掲載 − 脱原発
除染する前に小さく切断する

原子炉から解体された部品、機器は、放射能に汚染されている。大きな機器や部品、配管などで汚染度の高いものは、解体時にロボットを使って水中で切断しなければならない。


汚染度がそれほどでなければ、中間貯蔵施設にある特別の切断室で小さく切断することができる。中間貯蔵施設は通常、大気圧よりも低圧になっている。切断室ではさらに気圧を下げて、汚染されたほこりや粒子が外に排出されないようにする。


さらに、除染する前に除染場にある大きな電動ノコギリ機あバーナーでさらに切断する。


切断されたものは、写真にある積み上げられたカゴに入るくらい小さくなければならない。カゴは、長さ1メートル、幅50センチメートルくらいしかない。


これくらい小さくしないと、除染するのに手間がかかる。除染室も大きくしなければならなくなる。


除染後、除染されたものを一つ一つカゴに入れて測定しなければならない。測定するものが大きいと、とても大きな測定器が必要になる。大きなものを測定する場合、測定点をどうするかという問題も発生する。


大きな原子炉を丸ごとすべて、この小さなカゴに入るように一つ一つ小さく切断する。それだけ見ても、廃炉がいかにたいへんな作業であるかがわかると思う。


除染、測定するのは原則として、放射線管理区域にあるものだ。


放射線管理区域とは、原子力発電所内でも放射線、放射能のレベルが定められた基準(日本では、3カ月当たりの実効線量1.3ミリシーベルト)を超える危険のある区域のことをいう。


放射線管理区域から排出されるものは、放射性廃棄物となる。それをそのまま処分すると、廃炉によってたいへんな量の放射性廃棄物が排出されることになる。だから、除染して放射性廃棄物の量を少なくする。


(2019年1月01日)
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