2019年1月15日掲載 − 脱原発
除染施設も放射線管理区域

廃炉する除染施設の壁に、丸い棒が取り付けてある。それが放射線測定棒であることは、すぐにわかった。その下に、線量表示器がある。


表示器は、1マイクロシーベルトを少し超える値を示していた。線量率なので、単位はマイクロシーベルト/時だ。


年間線量に換算すると、約9ミリシーベルト/年に相当する。ヨーロッパでは、放射線管理区域の基準値は6ミリシーベルト/年。放射線管理区域にいるのは明らかだった。


除染施設に入るには、下着まですべて用意されたものに着替えなければならなかった。入る前と、出る前の測定もとても厳しかった。


除染施設内では、持ち込んだものを床の上に置いてはならない。カメラの三脚の足は、施設内に入ってすぐにガムテームで保護した。


除染施設内の床は、防塵処理されている。放射性物質の粒子が床材の中に侵入しないようにするためだ。


マスクはつけなくてもよっかた。でも撮影が終わると、カメラの表面を小さな布でふき取り、その布の汚染度が測定された。測定が終わって問題ないことが確認されるまで、施設から出てはならなかった。


中間貯蔵施設を出る時には、機材を入れたリュックサックの表面が汚染されているのがわかった。中間貯蔵施設に保管されている圧力容器の表面でも、知らない間にこすったのではないかと思う。


リュックサックが除染されるまで、中間貯蔵施設内で30分くらい待たねばならなかった。


カメラや機材の入ったリュックサックなど現場に持ち込むものはすべて、廃炉現場に入る前と後に、通常は除染された部材を測定する測定器で測定した。


でも、この除染施設に入る前と出る前の検査は、格別に厳しかった。


(2019年1月15日)
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