2020年11月24日掲載 − 脱原発
最終処分選定方法を決めるための市民との対話

住民参加によって最終処分地を選定する方法を審議して提案するのが、最終処分委員会の一つの重要な役割だ。そのためには、市民の意見も聞かなければならない。最終処分委員会による最初の市民との対話が、2015年6月に行われた。


最終処分委員会に加入することを拒否した反原発派の市民グループは、同じ日に独自のイベントを開催。最終処分委員会のイベント会場前でも、抗議活動を行った。


最終処分委員会への加入を拒否した市民グループは、政治的な判断だけでゴアレーベンを高レベル放射性廃棄物の最終処分候補地とした最終処分地選定の過去から、政治は同じことを繰り返すだけだとして、政治主導の最終処分地選定に反対した。


市民との対話といっても、最終処分地となる可能性のある自治体関係者やこれまで最終処分問題に関わってきた専門家やジャーナリスト、企業関係者も参加した。


一般市民では、最終処分に関心のある市民や学生、これまでの最終処分候補地だったゴアレーベンからの参加もあった。特に注目されたのは、ゴアレーベン周辺地域の高校生40人くらいが先生に引率されて参加していたことだ。最終処分委員会のイベントに参加した後、反対派のイベントにも参加する予定だという。


最初に、主催者である最終処分委員会委員長のあいさつがあった。その後、最終処分委員会の役割と市民との対話の意義とイベントの進行などについて、参加者全体に説明があった。


市民との対話のメインは、小ラウンドテーブル会議だ。ラウンドテーブルは8つあり、テーマが4つある。テーマ毎に2つのラウンドテーブルが用意されている。参加者は、自分の関心のあるテーマのラウンドテーブルの席につく。


ラウンドテーブルにはそれぞれ、進行役とテーマを担当する最終処分委員会委員が同席する。1回当たりの対話の時間は45分。それを4ラウンド繰り返す。参加者それぞれが4つのテーマすべてについて、ラウンドテーブルで対話するということだ。


こうして、最終処分委員会と市民が対話して、意見を述べ合う機会が設定された。


(2020年11月24日)
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関連サイト:
最終処分を監督する行政機関として新しく設置された放射性廃棄物処分安全庁(BASE)のサイト(ドイツ語)
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