2020年8月22日掲載 − 再生可能エネルギー
ドイツ政府、2019年気候保護レポートを公表

ドイツ政府は2020年8月19日、2019年の気候保護状況を報告する2019年気候保護レポートを公表した。


それによると、ドイツは2019年、前年より5400万トン減の8億500万トンの二酸化炭素を排出した。1990年比で二酸化炭素を35.7%削減したことになるという。


ドイツは2009年、EUに対して2020年末までに二酸化炭素を1990年比で40%削減することを約束した。その目標が達成できないと、EUに罰金を支払うか、排出権取引によって超過した二酸化炭素量に相当する二酸化炭素排出証書を購入しなければならない。


交通と民生部門、農業、ゴミ処理の分野においても、ドイツはEUに対して、同じく2020年末までに2005年比で二酸化炭素の排出を13%削減することを約束している。それも達成しないと、罰金を支払うか、二酸化炭素排出証書を購入しなければならない。


目標を達成できないと、高いものになるということだ。


ドイツ政府はこれまで、2020年の二酸化炭素排出削減目標は達成できないとの見方だった。そのため、2030年までに二酸化炭素の排出を55%削減するとの目標だけは、絶対に達成したいとの意向だった。


しかし2019年の状況を見ると、2020年の目標を達成するのは不可能ではないところにきているのがわかる。


2020年はコロナ禍で、経済活動が制限され、産業界での二酸化炭素の排出が前年よりもさらに削減されることが予想される。それに対し、交通部門では公共交通の利用を避け、自家用車で移動する市民が増えているのも事実だ。


しかし、ドイツの環境シンクタンク「アゴラ・エネルギー転換」のグライヘェン所長は、コロナ禍においても2020年末までの交通と民生、農業部門の二酸化炭素削減目標も達成できるとの見方をする。


ただドイツ政府がこのまま何も新しい対策を講じないと、2030年までに55%削減するには、全体で2億7000万トンの二酸化炭素が超過すると推定する。


ドイツは2030年の削減目標を達成するには、まだまだ新たな対策が必要だという。


(2020年8月22日)
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