2020年8月01日掲載 − 再生可能エネルギー
電気自動車の安全性

2020年7月ベルリン郊外で、電気自動車が車道からはみ出て路肩の木に衝突し、火事で燃える事故があった。運転手の19歳の女性が死亡した。即死だと見られる。


消防隊が、電気自動車の消火作業に苦労したとも報道された。


こんな事故があると、電気自動車が普及するにつれ、電気自動車の安全性はどうなのかとちょっと気になる。


日本のJAFに当たるドイツのADAC(全ドイツ自動車クラブ)はこれまで、電気自動車のクラッシュテストなどを重ね、電気自動車の安全性を確認してきた。


それによると、従来のガソリン車やディーゼル車に比べると、衝突した時に火事になる可能性は、ほとんど同じか、電気自動車のほうが少ない。高圧系統や蓄電池の安全は、衝突時も確保されていたという。


電気自動車では、スマホのように蓄電池が過熱して火を出す可能性はないという。むしろ電気自動車の蓄電池では、充電のしすぎなどでショートして火災が発生する可能性がある。ただそれに対しては、充電しすぎないように技術的にしっかり制御されているので心配ないという。


問題は、衝突した時に蓄電池が変形することだ。その場合、熱暴走して発熱を制御できなく可能性がある。そのため蓄電池を車体下に置いて、蓄電池は衝突しても変形しないよう十分保護されている。


自動車の可燃性については、ガソリン車やディーゼル車であろうが、電気自動車であろうが、今の自動車はどれも同じだという。今の自動車は、車体を軽くするために合成樹脂を使うほか、内装が豪華になっている。そのため今の自動車は、以前に比べて燃えやすい。さらにタイヤが幅広になったことで、タイヤもより燃えやすくなっている。


電気自動車では先に挙げた事故のように、火事になった場合の消火作業がやっかいだ。これまでのガソリン車やディーゼル車と異なり、消防隊はまず、車体が通電していないか確認しなければならない。そうしないと、消防隊員が感電する危険がある。


消火作業も蓄電池が燃えている場合、消火するというよりは、水によって蓄電池を冷却する。そのため、これまで以上に消火水が必要になる。また消火後、24時間蓄電池が何らかの化学反応を起こさないか、観察しなければならないという。


そのため蓄電池は消火後、まだ危険物として撤去、輸送しなければならない。


(2020年8月01日)
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