2021年7月10日掲載 − 再生可能エネルギー
EU、2035年からガソリン車の販売を禁止か

ドイツのメディアが報道しているところによると、欧州連合(EU)の欧州委員会は現在、ガソリン車とディーゼル車の新車販売を2035年から禁止することで調整しており、今年2021年7月中頃までにその旨を提案する模様だ。


EUでは現在、1キロメートル当たりの新車の二酸化炭素排出基準は平均95グラムとなっている。それを2030年までに60%、2035年までに100%削減することが検討されている。つまり自動車は、2035年にゼロエミッションになっていることが求められる。それは、ガソリン車とディーゼル車をもう販売できなくなることを意味する。2030年までの60%にしても、大型車はもう基準を守ることができないと思う。


これまでEUにおいては、加盟各国が独自に、電気自動車への切り替えを計画している。欧州委員会の計画はそれに対して、EUにおいて共通の最終デッドラインを設けようということである。


たとえばスペインは、ガソリン車とディーゼル車の利用を2023年から人口5万人以上の都市で制限する。2040年からは、ガソリン車とディーゼル車の新車の販売を禁止し、2050年からその利用も禁止する意向だ。


デンマークとアイルランド、オランダ、スロベニア、スウェーデンは、ガソリン車とディーゼル車の新車販売を2030年から禁止したいとしている。EU加盟国ではないが、ノルウェーはそれよりも早い2025年から、ガソリン車とディーゼル車の販売を禁止する意向だ。


EUの2大自動車国であるフランスとドイツでは、フランスが2040年からの禁止を計画。ドイツはまだはっきりとしていないが、禁止時期を2035年にすることで検討している模様だ。


EUから離脱したイギリスは、禁止時期を当初2040年とする予定だったが、それを2035年に前倒しすることを検討している。


ヨーロッパの大都市でも、ドイツの首都ベルリンでは2030年からガソリン車とディーゼル車を中心街から閉め出すことが計画されている。オランダのアムステルダムでも、同様のことが計画され、タクシーとバス、ワゴン車では、2025年からガソリン車とディーゼル車が中心街から締め出される。フランスの首都パリでは、ディーゼル車を2024年から、ガソリン車を2030年から閉め出すことがすでに決定されている。


自動車メーカーでも、取り組みはまちまちだ。一番早く電気自動車に切り替えるのは、イギリスのジャガーで2025年から。ドイツでオペルが、2028年から電気自動車しか販売しないと発表した。フォルクスヴァーゲンも2030年代前半から、電気自動車しか販売しないとする。フォルクスヴァーゲン系のアウディは、それが2033年となる模様。遅れているのはメルツェデスで、遅くとも2039年から電気自動車に切り替えるという。その他では、スウェーデンのボルボとイタリアのフィアットが2030年から、電気自動車以外販売しない。


小型車では、メルツェデス系のスマートがすでに、2020年から電気自動車しか販売していない。BMW系のミニは、2030年から電気自動車だけとなる。


EUは2050年までにカーボンニュートラルとなることを目標にしており、自動車においてそれを実現するのが大きな課題となっている。


(2021年7月10日)
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関連サイト:
欧州連合のサイト(英語)
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