2021年8月28日掲載 − 再生可能エネルギー
線路にソーラーパネルを設置

ドイツのメディアが報道しているところによると、ドイツ鉄道は英国バンクセット・エナジー(Bankset Energy)社の技術を得て、線路にソーラーパネルを設置する計画だという。


線路のレールの間に、枕木と並行に幅狭のソーラーパネルを何枚も入れる。ソーラーパネルで発電された電気は、線路上にある高架線に給電されるという。


ドイツ鉄道は、鉄道事業のグリーン化を進めている。長距離列車は2018年から、再生可能エネルギーで発電されたグリーン電力だけで走っているとする。これは、長距離列車の運行に必要な電力に相当する電力量分のグリーン電力を購入しているということだ。


さらに、ハブ駅のグリーン化も進める。しかし、貨物輸送や中近距離輸送のグリーン化は進んでいない。購入するグリーン電力も、格安の水力発電された電力が中心だ。


ドイツ鉄道は、2030年までに二酸化炭素の排出を半減させ、2050年までに事業のすべてをグリーン電力で運用するとしている。脱炭素化だ。しかし現在はまだ、事業全体におけるグリーン電力の割合は50%を超えた程度にすぎない。


これは、鉄道輸送に必要な電力の割合がドイツ鉄道全体の消費電力の3分の1にすぎないからだ。ドイツ鉄道は現在、国際ロジスティック企業となっている。国際ロジスティック部門においては、トラックや飛行機、船による輸送でたくさんの二酸化炭素を排出している。


線路にソーラーパネルを設置して、その電力で列車を走らせれば、列車を走らせるのに燃料がいらなくなる。ソーラーパネルで発電するのに燃料は不要だからだ。


ということは、いくら走っても燃料費がかからないので、フラットレート運賃がでてきてもおかしくない。それで実際に、運賃が安くなるかどうかだが。


それは、線路のソーラー化が実現してからのお楽しみということか。


(2021年8月28日)
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関連リンク:
バンクセット・エナジー(Bankset Energy)社のサイト(英語)
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