2025年10月20日掲載 − HOME − 小さな革命一覧 − 旧東ドイツ再発見 − ハルツ山地
ブロケン登山鉄道
ハルツ山地

ドイツ中北部に東にあるハルツ山地。中世には、この地に魔女が住むともいわれ、それが文学のテーマともなった。東西ドイツ統一後ハルツ山地も東西で統一され、ドイツの観光・保養地となっている。たとえば旧西ドイツのゴスラーや、旧東ドイツのヴェルニゲローデ、クヴェトリンブルクなどがよく知られている。

以下では、ドイツ東部のハルツ山地の現状を伝える動画や写真を掲載しておく。

ブロケン登山鉄道

ハルツ地方には、蒸気機関車による狭軌鉄道が走っている。鉄道は単に観光目的だけではなく、公共鉄道として地元の足としても使われている。そのため一部の区間を除き、ドイツ全国で使えるドイツチケットでも乗れる。

ドイツチケットで乗れないのは、ドライ・アンネン・ホーネ(標高550メートル)からブロケン山頂(1141メートル)の区間。ブロケン登山鉄道といわれ、ブロケン山頂までの観光鉄道といってもいい。

ハルツ狭軌鉄道はどこを走ろうが、一律料金で往復なら65ユーロ。ドライ・アンネン・ホーネとブロケン山頂区間のための料金といってもいい。他は、ドイツチケットで走れるからだ。

今回ドライ・アンネン・ホーネまでは、ヴェルニゲローデとバート・ハルツブルクの間にあるイルゼンブルクから公共バス274番 でいった。

バスは狭い山道を走る登山バスといってもよく、バスはドイツチケットでも、ハルツ地方で宿泊する時に請求されるハルツ保養税を支払うともらえる保養チケットでも乗れる。

山道を走る公共バスは珍しいし、山道を歩くのはちょっという人には勧めたい。



写真の項目:
ハルツ山地の山
イルゼ川
ハルツ修道院巡礼路
イルゼンブルク
クヴェトリンブルク
ヴェルニゲローデ
ハルツ山地の山

ハルツ山地はそれほど高い山があるわけではない。しかし中世に魔女が住んでいるといわれ、魔性のある山でもある。それのため、ゲーテやハイネなどドイツの文人がハルツをその素材にした。


イルゼ川

イルゼ川は、ハルツ地方西側ニーダーザクセン州から東側に入り、イルゼンブルクからヴェルニゲロードに流れる小さな川。ブロケン山頂にいく山道に沿って流れる。その山道を詩人ハインリヒ・ハイネがブロケン山頂まで登っている。ハイネはハルツを散策した体験を『ハルツ紀行』としてまとめている。


ハルツ修道院巡礼路

ハルツ修道院巡礼路は、ハルツ地方北部のゴスラー(ニーダーザクセン州)からハルバーシュタット(ザクセン・アンハルト州)までの間にある修道院、教会を結ぶ巡礼路。全体で116キロメートルに及ぶ。修道院、教会などではスタンプが用意され、そこまできた記念に自分でスタンプを押すことができる。


イルゼンブルク

イルゼンブルクはヴェルニゲローデ(ザクセン・アンハルト州)とバート・ハルツブルク(ニーダーザクセン州)の間にあり、ハルツ山地を散策するにはここからが便利。イルゼンブルクからだと、ハルツ山地の各方面にいきやすい。


クヴェトリンブルク

クヴェトリンブルクは、ユネスコの文化遺産にもなっているハルツ地方の古都といってもいい。9世紀から残るハーフティンバー様式の家が2000軒以上も残る


ヴェルニゲローデ

同じ木組のハーフティンバー様式の家でも、市庁舎もそうだが、ヴェルニゲローデの家はそれも色がカラフルだ。統一後きれいに修復され、ピカピカしている。今回目玉の市庁舎は工事中で、周囲に足場が組まれていた。

ハルツ狭軌鉄道の拠点であり、ブロケン山頂行きの列車も中央駅横から出る。



(2025年10月20日)
写真の項目:
ハルツ山地の山
イルゼ川
ハルツ修道院巡礼路
イルゼンブルク
クヴェトリンブルク
ヴェルニゲローデ
関連資料:
ハルツ地方の観光情報サイト(ドイツ語)
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