たとえば、住宅の屋根に太陽熱温水器を取り付けます。
太陽熱で暖まったお湯は、断熱された貯湯タンクに貯蔵します。貯湯タンクは、太陽熱温水器とセットで屋根に取り付けられます。それに対してドイツでは、主に地下に貯湯タンクを設置します。
お湯がぬるい場合、ソーラーパネルで発電された電気で加熱することもできます。ただ、日中に暖まったお湯は夕方お風呂に入ったり、シャワーするには十分熱いはずです。
朝シャワーするためには、お湯を夜間に電気で加熱して暖めておかなければならない場合が多いと思います。
こうして、ソーラーパネルと太陽熱温水器を持っておれば、自宅で使う電気とお湯(熱)に毎月お金を支払う必要がなくなります。
筆者の友人は、ドイツ南部のシュツットガルトに暮らしています。数年前に、自宅の屋根にソーラーパネルと太陽熱温水器を設置しました。
蓄電池は持っていませんが、ソーラーパネルで発電された電気をすべて固定価格買い取り制度(FIT)で売電し、太陽熱温水器で暖かくなったお湯を地下の貯湯タンクに貯蔵して使っています。
シャワーする時間を夕方にさえすれば、寒いドイツの冬でもお湯を電気で加熱する必要はないといっています。
自宅で使う電気は電力会社から供給されますが、使った電気に支払う電気料金よりも、FIT制度で売電して得た収入のほうが多いので、毎月おつりがくるといいます。
(2018年5月19日記載、2018年7月09日エネルギー選択
宣言ブログから移転)
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