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飛行機での旅行は避けよう
(2007年3月4日)

地球温暖化の問題が避けられない状況となっていることから、ドイツでは、飛行機で国外へ旅行するよりは、鉄道を使って国内で旅行すべきだとの声が高くなってきている。


環境省の下級官庁である環境庁のトローゲ長官はベルリン新聞に対して、「地球の環境を保護する意味で、旅行の仕方について考える時がきた」と語った。ドイツから飛行機で東南アジアへ旅行すれば、一人当たり往復6トン超の二酸化炭素を排出させる。それに対し、ベルリンから北のバルト海沿岸で休暇をとれば、汽車による往復で35キログラムの二酸化炭素を排出させるにすぎないという。


ドイツの気候研究をリードするポツダム気候影響研究所のシュトック研究員も、「地球環境のために何か貢献したければ、飛行機を避けて、国内で休暇をとるべきだ」とする。シュトックさんによると、飛行機は交通手段の中でも、最も環境に悪影響を与える交通手段だ。


ガブリエール環境大臣は、飛行機は必要な交通手段でもあるので、どうしても飛行機を利用しなければならない時は、自主的に発展途上国で二酸化炭素の排出を削減する環境プロジェクトに資金を提供するようにしてはどうか、とアピールする。


(2007年3月4日)
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