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ドイツ初のバイオガス・スタンド
(2006年7月13日)

6月22日、バイオガスを自動車の燃料として供給するドイツでははじめてのバイオガス・スタンドがオープンした。オープンしたのは、ドイツ北部のヴェントラント地方(ニーダーザクセン州)のイェーメルンに設置されたバイオガス・スタンドで、地元地域で共同でバイオガスなどを製造する組合組織によって設置された。


バイオガス・スタンドで販売されるバイオガスは、とうもろこしや穀物、グローバ、有機性汚泥などを撹拌させることでメタン発酵させて製造される。ただそのままでは、バイオガスは湿度が高く、硫酸濃度が高いうえ、メタン濃度が低すぎる(55-65%)。そのため、メタン発酵で得られたバイオガスは独HAASE社製の特殊な機械(HAASEバイオガス強化装置)で脱硫され、メタン濃度を96%に引き上げて販売される。それによって、一般に利用されている天然ガス仕様車でも問題なく利用できるようになる。

イェーメルンで販売されるバイオガスは、1kg当たり79.9セント(116円相当)。これは、ガソリン1リットルでは53セント(77円相当)の価格レベルに相当する。現在ドイツでは、ガソリン価格は1リットル当たり1.2ユーロ(ノーマル、170円相当)くらいであるので、これではガソリンの半額以下の勘定だ。


なおスウェーデン、オーストリアでは、すでにバイオガス・スタンドが設置されている。(福本)


(2006年7月13日)
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