2018年7月掲載 − 脱原発
オバマ大統領、核兵器のない世界に向け具体策
(2009年4月5日)

米国のオバマ大統領は5日、米国EU首脳会談に出席するために訪問しているチェコの首都プラハで、約3万人の市民を前に演説、核兵器のない世界を構築するための具体的な意志計画を表明した。


まずその第一歩となるのが、1日にロンドンでロシアのメドベージェフ大統領と合意したように、今年12月に失効する第一次戦略核兵器削減条約(START I)の後継条約を締結することとし、さらに、米国がこれまで批准していない包括的核実験禁止条約(CTBT)の批准に向け、議会の説得工作を開始することだとした。


さらに、核兵器用核物質の生産を禁止するカットオフ条約の交渉に向けて動き出すほか、核不拡散条約(NPT)の実施を強化する必要があるともした。


核兵器用核物質の生産を終えるため、生産を中断している米露英仏に加え、中国、インド、パキスタンにも生産中止を求めることが大事とした。


核兵器用核物質がテロリストの手に渡らないような施策を講じるため、1年以内に米国で、核管理に関する国際安全保障会議を開催したいという。


北朝鮮のロケット発射については、それを強く非難するとともに、イランの脅威についても言明。「規則違反は罰せられなければならない」と、強い口調で発言した。


同時に、原子力の民生利用を維持、確保するため、核燃料供給を国際的な枠組みで実施することの必要性についても言及。


ただ、核兵器のない世界をすぐに実現できると思うのは「ナイーブ」だとし、オバマ大統領は、自分が生きている間はおそらくまだ無理だろう、との見通しも示した。


(2009年4月5日)
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