放射性廃棄物のずさん管理が問題となっているドイツの研究用最終処分試験施設アッセで、施設で働いたことのある元作業員3人がガンになっていることが確認された。
ガンを患う作業員の一人は、特別な防護服などは着用させられず、作業をさせられたとしている。また、放射線検知器は監督官だけが所持していたという。
そのため、地元の検察当局が捜査を開始した。
また、現在施設を管理する放射線防護庁は、放射線漏れと元作業員のガンの因果関係について詳しく調査する予定だ。
最終処分試験施設アッセは、岩塩層が最終処分に適するかどうか、適正を試験するために設置された最終処分試験施設で、国の研究開発機関が管理、運用していた。
しかし、岩塩層から液体がしみ出し、その液体から放射性物質が検出されていたにもかかわらず、それが長い間放置されたままになっていたのが、昨年発覚した。
そのため、施設の管理、運用が国の放射線防護庁に移管され、今後の施設の処分について検討することになっている。
(2009年2月19日) |