2018年7月掲載 − HOME − 再エネ一覧 − 記事
環境のため、肉食の制限を提言
(2009年1月22日)

ベルリンでは現在、世界農業見本市「緑の週間」が開催されているが、環境省の下級官庁となる環境庁のトローゲ長官は、農業界と消費者に対して、環境にやさしい農業と食生活への改革を提言した。


そのため、消費者はできるだけ菜食中心の食生活に転換し、ドイツでは昔そうであったように、肉を食べるのを日曜日だけにしようと呼びかけた。


そうすれば、健康のためばかりでなく、環境のためにもなるという。それによって、食生活がわびしくなることもない、とした。


たとえば、牛は餌の消化によって環境に悪影響を与えるメタンを発しているが、メタンガスが大気に与える影響は、二酸化炭素の23倍にもなる。


ドイツの農業は、ドイツで排出される温室効果ガス全体の7%を排出していると見られ、それに、肥料の生産、農機などから排出される温室効果ガスも含めると、その割合は15%にまで増えるという。


それにもかかわらず、これまで農業を環境にやさしくする措置が講じてこられなかった。


農業を環境にやさしく改革していくには、糞をバイオガス生産に利用したり、肥料として使うなどの工夫をするほか、肥料と家畜のえさを効率的に利用していかなければならない。


さらに、農業を有機農業化させていく必要もあるという。


(2009年1月22日)
記事一覧へ
この記事をシェア、ブックマークする
このページのトップへ