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独政府、電気自動車を促進
(2008年11月25日)

24日と25日の両日、ベルリンで開催された国家電気自動車戦略会議によると、ドイツ政府は、2050年までの自動車の電気自動車化を目指して、2020年までに100万台、2030年までに500万台の電気自動車ないしハイブリッドカーを普及させたいとしている。


現在ドイツでは、電気自動車ないしハイブリッドカーは1万9000台程度しか走っていない。


ただ、政府内でも、交通省が水素自動車を、環境省が電気自動車を優先させるなど、まだ意見が一致していない。さらに、経済省は電気自動車の普及で電力消費が爆発的に増加するのを危惧している。


電気自動車の開発では、バッテリーの開発が最重要課題。現在、充電式リチウムイオンバッテリーだけで1万ユーロ(約120万円)かかっているが、まだ走行距離が短く、寿命が短いという問題がある。


そのため、ドイツ政府は、バッテリー開発と電気自動車の環境性調査に積極的に公的補助を給付していく予定という。


ただ、グリーンピースなどの環境団体は、現在電気自動車を普及させても、発電を自然エネルギーでグリーン化させない限り、電気自動車の普及と同時に二酸化炭素の排出量が大幅に増加するので、電気自動車促進には反対の立場を取っている。


なお、米国で試験的に使用されるBMWの電気自動車MINI Eが、来年春からベルリンでも試験使用されることになった。ただし、50台のみ。


(2008年11月25日)
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