2018年11月17日掲載 − HOME − 再エネ一覧 − 記事
自転車は重要な足

将来、自動車はシェアして使い(カーシェアリング)、バスも無人の小型電気バスに移行していく可能性が高い。宅急便が、ドローン化することも十分考えられる。


そうなると、自家用車が大幅に減少する。そのほうが、都市内の交通量が減って環境にやさしくなるばかりでなく、都市内で渋滞が緩和される。それによって、都市生活の質が向上するばかりでなく、渋滞の緩和で経済効率も上がるのは間違いない。


同時に、都市内の移動に自転車を使うことを普及させれば、同じ効果が期待できる。


ベルリンではすでに、自転車専用道路がかなり普及している。しかしそれに伴って、安全上の問題が出てきているのも事実。自動車と自転車が単に並行して走るだけでは、自動車の交通量が多いだけにかなり危険だ。


そして、自転車交通をより安全にすれば、自転車がもっと普及する効果が期待できる。


自転車の安全のため、ベルリンやその他の都市ではいろいろ試行錯誤されてきた。そこで現在考えられているのが、自転車専用道路に緑や赤の色を塗って、自転車専用道路であることをよりはっきりさせる。さらに、危険なルートでは写真のように支柱を立てて、車の道路との仕切りをつける。支柱には、弾性のある特殊な材料が使われている。


写真の支柱は、1週間ほど前に設置されたばかり。ベルリンでは、一番最初の試みだ。


自転車は、自分で所有している必要もない。ベルリンでは乗捨てできるレンタル自転車がかなり普及してきた。観光客目当てともいえるが、一般市民もその恩恵を受けることができる。


ただ乗捨てレンタル自転車によって、歩道などが占領され、歩行者の邪魔になっているのも事実。この辺の問題も解決する必要がある。


(2018年11月17日)

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