ドイツの再生可能エネルギー機関は毎月、エネルギー転換に向けて積極的に取り組んでいる自治体を「その月のエネルギー自治体」として表彰している。過去10年以上に渡り、これまで全体で120以上の自治体が「その月のエネルギー自治体」に選ばれた。
その中から昨年11月、さらに「過去10年のエネルギー自治体」が選出された。
ノミネートされたのは、ラーテン町、ライン・フンスリュック郡、プファッフェンホーヘェン市、ザーベック町、バムベルク郡の5つの地区、自治体。その中から、ライン・フンスリュック郡とザーベック町が「過去10年のエネルギー自治体」に選ばれた。
特に自治体での取り組みでは、エネルギー転換に対して市民のアクセプタンスを得るほか、市民をその活動にどう取り込んでいくかが重要なポイントだ。「エネルギー転換は、市民からはじまる」といってもいい。
さらに、エネルギー転換に取り組み自治体で顕著に見られるのは、エネルギー転換によって赤字に苦しむ自治体の財政が好転していくことだ。エネルギー転換が自治体にとって、インパクトのある経済政策であるともいえる。
ベルリン@対話工房では、今後5回に渡って「過去10年のエネルギー自治体」にノミネートされた自治体、地区について紹介したい。
(2019年1月05日)
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