2019年7月27日掲載 − 再生可能エネルギー
グリーン検索エンジン

ハーバード大の物理学者が試算したところでは、検索エンジンで2回検索すると、15グラムの二酸化炭素を排出することになるという。


グーグル自身、検索1回当たり0.3Whの電気を使うといっているらしい。この数字だけを見ると、そんなものかと思うかもしれない。


でも、世界中においてグーグルで1日どれだけの検索件数があるのか、想像してもらいたい。そう思うと、検索によってたいへんな電気が使われ、二酸化炭素が排出されていることがわかる。


検査エンジンでは、たくさんのデータから検索してマッチしたものを表示するので、その検索プロセスにおいてたくさんの電気が使われることぐらいは、素人にでもわかる。その検索用語が複雑であれば、それだけ電気も余計使われるはずだ。


二酸化炭素を15グラム排出するというのは、紅茶を1杯飲むのに必要なお湯を沸かすのに使う電気を発電する時に排出される二酸化炭素の量に相当するという。


はて、1日に何回検索しているだろうか。


10回検索すると、紅茶を5杯飲むことになる。20回検索すると、紅茶は10杯。1日に紅茶は10杯も飲まない。でも検索は、1人で1日にもっとしているのではないか。


グルーグルやヤフー、ビングと異なり、環境にやさしく検索するために「グリーン検索エンジン」を提供するプロバイダーが登場してきた。


これらプロバイダーの多くは、グリーン電力を使って運用されている場合が多いようだ。ただこれらプロバイダーは、大手検索エンジンを使って検索したものにマスクをかけて提供されている。


そのため、実際に一番多く電気を使う検索プロセスを担う大手プロバイダーがグリーン電力を使っていないと、「グリーン」にはならない。


そのため、グリーン検索エンジンのプロバイダーは、検索エンジンによって得られた収入(広告収入ということだ)を非営利団体が行う植樹プロジェクトや環境保全プロジェクト、その他社会プロジェクトに寄付する。それによって、検索によって排出される二酸化炭素と相殺する。


これは、飛行機に乗る時に、飛行機に乗ったことで排出する二酸化炭素に対して、航空会社にその対価額を支払って、環境プロジェクトに寄付してもらうのと同じ論理だ。


ただグリーン検索エンジンでは、検索するだけでは、排出する二酸化炭素に対価を支払っていることにはならない。ある意味で二酸化炭素の対価を第三者に支払ってもらって、グリーンだからと気分よくタダ乗りしているのと変わらない。広告をクリックしてショッピングしないと、プロバイダーの収入にはならないからだ。


この種のプロバイダーには、以下がある。


• www.ecosia.org、(収入の80%を植樹プロジェクトに寄付)
• www.ecosearch.org、(収入の100%を植樹プロジェクトなどに寄付)
• gexsi.com、(収入の100%を国連の17の持続可能な開発目標(SDGs)に寄付)

大手検索エンジンに依存せず、検索エンジンを独自に開発して、グリーン電力で独自運用しているのがフランスで開発されたQwant.comだ。

• qwant.com

ただ、こちらはまだ日本語版が開発されていないので、日本語検索には問題がある。


検索による環境への影響を考えると、検索する前にまずよく考えて、1人1人が検索回数をできるだけ少なくするのも大切だと思う。


あるいは、自分で植樹プロジェクトなどに直接寄付するのも一つの手だ。


(2019年7月27日)
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