2019年1月19日掲載 − 再生可能エネルギー
住民参加で再エネ化を進めるゼアベック町

ゼアベック町はドイツ北西部に位置し、人口は約7300人。ノルトライン・ヴェストファーレン州の北端にある。


町当局が早い段階から、再生可能エネルギーの可能性について積極的に住民に情報を提供してきた。そのため、再生可能エネルギーに対する住民のアクセンプタンスも高いという。住民が再生可能エネルギーによる市民発電に参加することに対しても、関心が高い。


町は再生可能エネルギーを促進するだけではなく、温暖化対策にも積極的。2030年までに、町全体で二酸化炭素の排出量を増やさないカーボンニュートラルを達成することを目標としている。


そのため、これまで150を超えるプロジェクトや施策が講じられてきた。そこでは、3つの大きなプロジェクトが中心となる。


その一つが、バイオエネルギーパークだ。そのために、約90ヘクタールに及ぶドイツ国防軍の元弾薬庫を110万ユーロ(約1億5000万円)で買い取った。敷地には、風車やソーラーパネルなどの発電設備を設置。それを市民組合として、住民がそれに資本参加できるようにした。


さらに、地元で発生する生ゴミなど生物資源ゴミのほか、あらゆるバイオマス資源を回収して、それを肥料や生物資源素材、燃料などとするためのバイオリファイナリー(精製工場)を設置した。またバイオエネルギーに関して、研究開発センターとエネルギー学習センターなども設置した。


青少年の意識改革や参加を促すため、地元学校の生徒たちの協力で地元住民に対して、ソーラーパネルを設置できる可能性のある屋根や場所に関するアンケート調査を実施し、ソーラーパネル設置可能性地図を作成した。現在、町には全体で400枚以上のソーラーパネルが設置されている。


もう一つは、木質ペレットボイラー2基を設置して、学校とスポーツセンター、幼稚園に地域暖房熱源として熱を供給していることだ。ボイラーは学校内に設置され、ガラス張りにして誰にでもその仕組みを見ることができるようになっている。学校の生徒たち自らが、学校の屋根にソーラーパネルを設置したこともある。


ゼアベック町のロース町長は、ゼアベックのような小さな地方自治体が地元でエネルギーを安定供給して、地元の生産性を上げていくには、再生可能エネルギーへ切り替えるのが必要不可欠だとしている。


(2019年1月19日)
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関連サイト:
ゼアベック町公式サイト
再生可能エネルギーに取り組む自治体のサイト
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